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「SIM ロック」解除に主要 4社が合意

2010年 4月 2日、総務省で、主要携帯電話4社(NTT docomo、KDDI / 沖縄セルラー電話連合、SoftBank Mobile、イー・モバイル)と特定の通信事業者との契約がないと携帯電話端末を利用出来ない様ににする「SIM ロック」を解除することに基本的に同意した。

携帯「SIM ロック」解除=利便性向上へ主要4社が合意 – Yahoo! News
携帯「SIM ロック」解除=利便性向上へ主要4社が合意 – 時事ドットコム

現在、NTT docomo の FOMA カード、SoftBank の SoftBank 3G USIMカード、au の au IC カード等、各通信事業者から貸与される「SIM カード」を、他の通信事業者の端末に入れても使用する事が出来ない様にする「SIM ロック」が施されています。要は、docomo の FOMA カードを SoftBank の端末に入れても使う事が出来ないという事です。

この「SIM ロック」解除に 4社が基本的に合意し、現在の 3.5G 携帯からの対応を視野に入れる考えを示したというのが、なんとも煮え切らない様なのが現状ですが、「SIM ロック」解除へ向けて少なからずとも進んだという事になります。

ここで「SIM ロック」が解除された場合、問題になるのが各社の使用している通信方式です。
docomo、SoftBank は「W-CDMA」au は「CDMA2000」を採用している為、解除された場合でも相互運用することができません。また「W-CDMA」でも、domoco が全国バンド 800 / 2100MHz 帯、SoftBank は全国バンド 1500 / 2100MHz 帯を使用しており、結局、運用に問題が生じてしまします。
ただし一部の機種は、BlackBerry が 800 / 850 / 1900 / 2100MHz、906i 一部の機種で 800 / 850 / 1700 / 2100MHz のクワッドバンドに対応している場合もあります。

この辺り、ユーザには空の上の話といったところですが、ユーザレベルの話になると「SIM ロック」が実現した場合、例えば SoftBank の端末に FOMA カードを挿入した場合、その端末は docomo の通信サービスを受ける事になりますが、端末のサービスメニューは SoftBank の端末ですから、i-mode に関するサービスがありません。結果、その端末では i-mode のサービスを受けられなくなります。

これに対して各社は、一部サービスが利用できなくなるなど利用者に不利益が生じると指摘をしていましたが、NTT docomo は「ユーザーの選択に任せるべきだ」との考えを表明したそうです。

はっきり言ってサービスがどうこう以前に、端末にキャリア独自のアプリが組み込みでプリインストールされているという自体に個人的に不満がありした。
au を使用している時には、LISMO なんて使った事ありません。むしろ外して欲しいくらいでした。
EZweb のコンテンツがあるんだから、LISMO を使いたい人だけが DL し、アプリとしてインストールするユーザ選択方式にするべきであると思いました。LISMO に限らず、携帯で音楽を聴く人もいれば、聴かない人もいるのですから、必要な人のみ自分で DL する様にしておくべきだと思います。

docomo においても、BlackBerry や Android、Windows Mobile 端末では i-mode コンテンツが利用できません。かろうじて、imode.net でメールが見れるくらいです。
しかし、最初は、i-mode コンテンツが使えないというのは残念でしたが、今は逆に、使えなかった事が良かったと思っています。
スマートフォンには、iPhone、BlackBerry、Android、Windows Mobile それぞれに独自のマーケットが存在します。マーケットの利用には、携帯キャリアとは別に、各社が提供するマーケットへの登録が必要になります。
つまり、今、複数のキャリアからリリースされている Android 端末を例にあげると、docomo の HT-03A を使っているユーザが SoftBnak の HTC Desire へ乗り換えた場合、同じ Android Market の ID でログインしてしまえば、機種、キャリアが違ってもマーケットは同じに使えてしまうという事です。

長くなりましたが、キャリアは独自のプラットフォームに尽力するあまり、マーケットへの展開をおろそかにしてきたのではないでしょうか。また、そこがスマートフォンと携帯電話の境界であるとも思えます。

SIMカード – Wikipedia

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