Dropbox と ZumoDrive のデータ共有面の比較

ローカル環境とシームレスに連携するオンラインストレージサービス「Dropbox」と「ZumoDrive」を使用してみました。

オンラインストレージと一言に言っても「Dropbox」と「ZumoDrive」では、データの取り扱い方に違いがあります。
「Dropbox」は、ローカルに同期用の “Dropbox” フォルダが作成され、”Dropbox” フォルダに入れたデータを自動でサーバと同期します。その為、PC 上には、常にデータを置いておく必要があります。
「ZumoDrive」は、仮想ドライブを PC 上にマウントし、外付けドライブの様に動作するので、Dropbox とは違い、ローカル環境にデータを置いておく必要はありません。

■ 複数の PC で同期した場合、どうなるか？

「Dropbox」の専用クライアントソフトをインストールし、ID と Pass を設定すると、サーバ上のデータをダウンロードし、同期している PC 全てに同じデータが置かれます。
つまり、同期しているデータが 1GB あれば、PC のストレージにも、最低でも 1GB 分の空き容量が必要になります。
「ZumoDrive」も専用のクライアントソフトをインストールするのは同じですが、インストールすると、前述の通り、仮想ドライブがマウントされます。Mac であれば、デスクトップ上に、Windows であれば、マイコンピュータに “ZumoDrive” というドライブが追加されます。しかし、ZumoDrive は、仮想ドライブをマウントした段階では、ファイル一覧は表示されますが、ダウンロードは行われません。ZumoDrive は、ファイルを開いたり、PC へコピーをした時に、対象のデータだけがダウンロードされます。
ZumoDrive は Dropbox と違い、全てのデータをダウンロードするのではなく、使用したデータや、よく使うデータだけを PC にダウンロードしてきます。ダウンロードするデータも、キャッシュサイズ指定ができますので、例えば 10GB のデータを ZumoDrive 上に配置していた場合でも、キャッシュサイズを 1GB に指定しておけば、4GB SSD しか搭載していないノート PC でも 10GB のデータを扱う事が可能になります。

■ データのアップロードとダウンロードは？

「Dropbox」のアップロードは、作成された “Dropbox” フォルダにデータを入れるだけで自動的にアップロードが開始されます。アップロードが完了すると、同期している PC に自動的にダウンロードが開始されますので、手間はかかりません。むしろ楽です。
「ZumoDrove」は、マウントされた仮想ドライブにデータをコピーする事で、データがアップロードされます。しかし、直接アップロードはあれません。コピーした段階では、まず、PC 上の ZumoDrive キャッシュフォルダーにコピーされ、その後、サーバへデータの転送が開始されます。
アップロードを行った PC には、キャッシュが上書きされない限りデータが残るのでダウンロードの必要はなく、通常のローカルドライブの様にデータの取り扱いが出来ます。キャッシュが消去されたりした場合や、他の同期している PC からは、ファイルを開いたり、コピーした時にダウンロードされます。

■ Dropbox と ZumoDrive ではどちらがいいか？

これは、PC の使用環境にもよると思います。
大容量の HDD を搭載していれば、ローカルにデータを置いておいても問題はないですし、また、ノート PC を持ち歩いてる場合、常にネットワークに接続されているわけではないので、データをダウンロードする必要のない Dropbox の方が利便性が高いと思われます。
対して、ZumoDrive は、やはり、容量の少ない SSD を搭載している PC には向いていると思います。

最後にプランですが