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IE8 のレンダリングモードを META タグで指定する

先日のエントリーでは、互換表示モード切替ボタンにより、Internet Explorer 8 と Internet Explorer 7 の表示を行いました。

しかし、Internet Explorer 8(以下 IE)には、”IE8 Standards Mode”、”IE7 Standards Mode” 表示モードの他に、”Quirks モード” の計3つのレンダリングモードがあり、各モードは以下の様な仕様になっています。

■ IE8 Standardsモード(IE8標準準拠モード)
IE8の機能をフルに利用して表示

■ IE7 Standardsモード(IE7標準準拠モード)
IE7と同等の機能で表示(IE7のStandardsモードに相当)

■ Quirks(互換モード)※
IE5と同等の機能で表示(IE6およびIE7のQuirksモードに相当)
※ Quirks モードは、IE7 以前の “IE5と同等の機能で表示” をします。

IE8 で、上記 3つの各レンダリングモードへ切替えるには、”DOCTYPE 宣言” と “META タグ”、”.htaccess で HTTP レスポンスヘッダを指定” する事で切替える事ができます。

この 3つのモード指定には優先度があり、優先順位は
META タグ > HTTP レスポンスヘッダ > DOCTYPE 宣言
となっています。

今回は、優先度の高い、META タグを仕様したモードの切替を紹介したいと思います。

META タグを仕様したモードの切替の場合、ソースに挿入するコードは 1行で

<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=xx" />

と記述します。
このコードの、content="IE=xx" の “IE=xx” の部分でレンダリングモードを指定します。
指定オプションは複数あり、以下の 6つが指定可能となっています。

■ IE=8 IE8 Standardsモードで表示
■ IE=7 IE7 Standardsモードで表示
■ IE=5 Quirksモードで表示
■ IE=edge 最新のレンダリングモードで表示
■ IE=EmulateIE8 DOCTYPE 宣言に応じて IE8 Standards モードまたは Quirks モードで表示
■ IE=EmulateIE7 DOCTYPE 宣言 に応じて IE7 Standards モードまたは Quirksモードで表示

6つの指定がありますが、DOCTYPE 宣言との絡みもない上 3つがよく使用されるのではないでしょうか。

では、実際にいくつか META タグを使用した表示例を掲載したいと思います。

■ IE=8 IE8 Standardsモードで表示
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=8" />

IE8 Rendering Mode - IE8 Standards

■ IE=7 IE7 Standardsモードで表示
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=7" />

IE8 Rendering Mode - IE7 Standards

■ IE=5 Quirksモードで表示
<meta http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=5" />

IE8 Rendering Mode - Quirks

かなり違いますね。。。

これを見て考えてしまったのですが
今、IE8 をインストールしてしまったので、何も考えなければ、今後作成するモノのベースは IE8 となります。しかし、現状では、IE8 の浸透率はまだまだです。
そうすると、IE7 互換表示モードでの確認を怠るわけにはいきません。
しかし、Quirks モードは、1つのブラウザで色々なバージョンのブラウザの確認が出来るので、機能としては便利で良いのですが、そこまでして IE7 以下のブラウザへの対処を考慮をしなければならないのでしょうか?

ノルウェーでは、IE6 の使用停止を呼びかける運動が行われている様ですし、情報セキュリティリスクの面から考慮しても、IEのバージョンアップは行うべきなのではないかと考えます。

IE8のレンダリングモードと互換表示 – builder by ZDNet Japan

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