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アプリ開発の悩ましいところ

アプリ開発には、デベロッパーにとって悩ましい事があります。

とあるゲーム開発を行うメーカーは「Android アプリは儲からない」と開発の打ち切りを発表しています。
開発費を減らす事もメーカーにとっては重要ですが、Android でアプリ開発を行うには体力が必要となります。

Android は、v2.x.x, v3.x.x, v4.x.x と言った様に複数のアクティブバージョンが存在し、端末によって解像度、ハードウェアの仕様が違います。
アプリを開発する場合、複数のバージョンで動作確認が必要となり、ゲーム等では GPU の違いで更に幾つもの動作確認が必要となります。

解像度に関しては、iOS は iPhone, iPod touch が320 x 480px, 640 x 960px、iPad が 1024×768, 2048×1536 の 4種類、Windows Phone はハードウェア要件として 800 x 480px, 320 x 480px(現在、実際に採用している端末は無いそうです)、リリース予定の Windows 8 では、Metro アプリの動作に 1366 x 768px が必要だとされており、ARM 版をタブレットで使用した場合も恐らくは、このサイズが一般的に解像度になるのではないでしょうか。

この様に、iOS、Windows Phone ではハードウェアを決め打ちしている為(iOS 端末は Apple のみですが)、最低でも 1つの解像度に対応していればいいわけで、デベロッパーからすると、Android にくらべ、語弊がありますが、極端に言うと Android よりも開発が容易と言えます。

また、Android に限った話ではありませんが、仕様が変更された場合には、バージョンによって変更された仕様に対応しなければなりません。
Android 3.x.x までハードウェアボタンで搭載されていたメニューボタンが Android 4.0 では「最近のアプリ」ボタンに置き換えられ、Action Bar というものを組み込むように勧めており、アプリの互換性維持、前述のハードウェアの違い等、様々な検証をする事でコスト高となり「儲からない」となってしまいます。

iOS では、端末の切り捨てが行われる事が多く、アプリの必要な動作条件として OS バージョンが上がっていく傾向にあり、使いたいアプリの仕様要件を満たしていない場合には、ユーザが OS のバージョンアップを行ったり、そもそも OS が対応していない端末を使っていたら新しい端末を購入する。という状況も決して良いとは言い切れないと思います。自分のアプリも最初は iOS 3.1.x でしたが、現在は iOS 4.3 に上げています。

この様な事から最近、話題になっている、開発者の Android 離れという状況が生まれつつあるのではないかと思います。

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カテゴリ: ユーティリティ, ビジネス
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