オープンソースの Office Suite「Apache OpenOffice」が開発者不足の為、プロジェクトそのものが終了しかねない危機になっています。
こんな状態になったのは、Oracle がサン・マイクロシステムズを買収した辺りから始まっています。
Oracle がサン・マイクロシステムズを買収したことにより OpenOffice の管理は Oracle へ移ります(現在、OpenOffice は Oracle から Apacheソフトウェア財団へ寄贈されています)。その際にすったもんだがあり、主要メンバーが離脱し LibreOffice を開発しました。これが OpenOffice よりも支持を受け、Linux ディストリビューターが LibreOffice を使用すると、どんどんと離れていくこととなります。
開発者不足から問題となったのが、バグやセキュリティを修正したパッチの提供に時間がかかり過ぎるなど、深刻化していきます。パッチの提供に 10ヶ月かかったこともあるとか。とまあ、ここまでくると LibreOffice に乗り換えたくもなりますね。
ただ、すぐに終了という訳でもなく、まだ次のリリースに向けて開発を続けていくという声や、開発者を惹き付ける方法考えるべきだと、プロジェクトの存亡をかけた動きは行われています。
さて、ここで1つ忘れてはならないのは、Microsoft Office の導入に掛かる費用をケチって OpenOffice を導入した自治体です。どうするんだろうね。こういうのあるからオープンソースは怖いです。責任の追求もできないですしね。