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カウントフリーは通信の秘密の侵害に当たらないのだろうか

MVNO 業者が導入している特定サービスの通信量をカウントしない機能「カウントフリー」があります。
これは、利用者の通信を監視には該当しないのでしょうか。

以前、NTT グループが漫画村などのアクセスを遮断すると発表しました。この時、通信の秘密を侵害、検閲に当たるとの声があがりました。では、これと同じ様に、特定のサービスの通信量のみをカウントしないとした場合、プロバイダが利用者の通信を監視していることには当たらないのだろうか。

例えば、LINE モバイルは、カウントフリーに Twitter サービスが含まれています。これは、Twitter アプリからの通信がフリーになるのではなく、あくまで Twitter サービスの通信がカウントフリーになるというものです。つまり、Twitter アプリからの利用であったとしても、リンクを踏み、他のサイトをアプリ内ブラウザで表示した場合、それは Twitter サービスではないので通信量はカウントされることになります。この通り、同じアプリ内からの通信であったとしても、Twitter か Twitter ではないかと明確に分離される。

これは、プロバイダが利用者の通信を監視し、通信の秘密を侵害、検閲に当たると判断されるのではないかと考えられるのではないでしょうか。
しかし、利用者に不利益となることに関しては声を挙げるのに、利用者に有益となることに関しては声を挙げない業界団体は何をやっているんだろうかと思う。また、特定のサービスを優遇することにより、サービス利用者が増減可能性を考慮するなら、特定サービスの優遇措置だと、カウントフリーに含まれなかったサービスを運営する企業は、なぜ黙っているのだろうか(水面下では何かやっているんだろうけど)。

ただ、先の通信の秘密の侵害に当たると声を挙げた団体は、DNS ブロッキングによるセキュリティリスクも含めたこととなっています。カウントフリーで通信の秘密が侵害されている!と、わざわざ回避するような手間を欠ける人はそもそも居ないか、そのサービスを使わないでしょうしね。それに、何か抜け穴もありそうな気もしますし。

ちなみに、通信の秘密の侵害と言っていたのは、以下の団体だそうです。

  • インターネットコンテンツセーフティ協会
  • モバイルコンテンツ審査・運用監視機構
  • インターネットユーザー協会
  • 主婦連合会
  • 情報法制研究所(JILIS)
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