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サービス間データ移行を可能にする Data Transfer Project は有用だろうか

Google、Facebook、Microsoft、Twitter の 4社が、サービス間でデータの移行を簡単に行える様にする「Data Transfer Project」を発表しました。

Data Transfer Project(以下、DTP) は、A社のサービスを利用してきたユーザーが、ある日 B社のサービスに乗り換えたいと思ったとき、DTP に対応しているサービスであれば、容易にデータを移行出来るようにするというものです。

例えば、写真データを移行する、アドレス帳を移行するというように、通常であれば、写真なら全てダウンロードしなければならないし、アドレス帳であれば対応した形式でデータをエクスポートや変換しなければならないなど。考えただけでも面倒な手間が不要となるそうです。

ですが、この DTP はそこまで有用に使えるのだろうかと思います。
DTP を発表した Google、Facebook、Microsoft、Twitter の場合、DTP が活用できそうなデータと言えば写真くらいではないだろうか。Twitter を除けばアドレス帳、Microsoft を除けば SNS への投稿。ぱっと思いつくものと言えば、このくらいだと思う。

結局は、異なるサービスでも、共通して搭載されている機能でなければ活用する点が少ないということになります。
ましてや、投稿データを扱うかは不明ですが、Twitter の過去の汚点を引き継ぎたいと思う人がどれくらい居るだろうかと考えてしまいます。また、他者の投稿を RT したものの扱いはどうなるのだろうかとか、Facebook のプライベート満載のデータを Twitter へ移行したらどうなるのだろうか、といった様に権利やプライバシーの点で問題になるのではないかと。

いくつかの問題点が容易に想像出来るところから、DTP は、そうやすやすと導入してはいけないものではないかと思います。

Data Transfer Project
GitHub Data Transfer Project

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