Web ブラウザで Web サービス利用する場合、ログイン情報等をブラウザの Cookie に保存します。
この Cookie に保存されたデータを使用し、ユーザが再度、サイトを訪れた際、Cookie の有効期限が切れていなければ、自動的にログインしてくれ、便利だったりします。(通常、有効期限の指定がなければ、ブラウザ終了時に期限切れになります)
ブラウザの Cookie 情報であれば、インターネットオプションやブラウザの設定から Cookie を削除する事も可能ですが、Flash に使用されている “Flash Cookie” は削除されません。
“Flash Cookie” は、HTTP Cookie と違い有効期限が無く、HTTP Cookie がデータサイズ 4KB に対し 100KB まで保存可能となっています。
いっぱい保存出来ていいんじゃないの?と思うかもしれませんが、ブラウザを終了しても、削除しても消えない “Flash Cookie” が HTTP Cookie を再生成したり、行動ターゲティングとして、ユーザの動向を調査するといったものも出てきているそうです。
インターネットの動向をダダ漏れにしていては、プライバシーも何もあったものじゃありません。
そこで、Flash Cookie を抑制、削除する手段として、Adobe のサイトで Flash Player 設定を行います。
Flash Player:設定マネージャ – Web サイトのプライバシー設定パネル
「Web サイトのプライバシー設定パネル」を開くと「訪問済み Web サイト」一覧に保存されている Flash Cookie 情報が表示されますので、不要なものや怪しいものは削除してしまいます。
Flash Player : 設定マネージャ – グローバルストレージ設定パネル
「グローバルストレージ設定パネル」を開くと「グローバル記憶領域設定」が表示されますので「0KB」に設定すると、今後、全てのサイトで Flash Cookie が保存されなくなります。
Flash Player:設定マネージャ – Web サイトの記憶領域設定パネル
しかし、それでは不便な事が多いので「Web サイトの記憶領域設定パネル」を開き「訪問済み Web サイト」一覧から Flash Cookie 情報を保存したくないサイトを選択し、「〜がコンピュータに保存できる情報の量」を「0KB」に設定します。
また、Flash Player 設定の他に、ブラウザプラグインで Flash Cookie を削除する事も出来ます。
Mac OS X 版 Safari のプラグインで「Safari Cookie」
FireFox アドオンで「BetterPrivacy」
などがあります。
Safari Cookie を Mac OS X 10.6 Snow Leopard で使用する場合、Snow Leopard 対応の SIMBL が必要となります。